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どうしたら聖書がよめるか?① (2020年1月11日 Y. A. 兄 講話)

聖書の読み方


① 聖書を何回も読む(何回も聞く:音読、インターネットで聞く)


② 違った日本語訳の聖書を読む

  • 口語訳、新改訳、新共同訳、新改訳2017、聖書協会共同訳 

  • フランシスコ会訳、岩波訳、文語訳聖書

  • 個人訳(尾山令仁現代訳、前田護郎訳、田川建三訳、ラゲ訳・・・

  • パラフレイズしたもの:リビングバイブル、聖書物語

人によっては、多言語的によむことができる場合は、それも参考にする。


③ 読む中で心にひっかかった語、文章について、辞書をしらべて理解をはかる

  • 聖書事典・辞典、Wikipedia検索


④ 語を文脈のなかでとらえる

  • 聖書語句辞典(同じ語が聖書の他の場面でどういう場合に用いられているか、日本語ではとらえられないニュアンスを捉える)

  • 文脈的にとらえなおされた意味:コンコルダンス


⑤ 考える、思いめぐらす

  • 発酵するのには、すこし時間や経験が必要か?いのり

  • イエス・キリストとの交わりを深める


⑥ イメージ化する

  • 部分と全体を考えて、思いめぐらしたことが合っているか、誤解がないかを検証し、自分の世界にどう関わってくるかみる。試行錯誤。


⑦ 代表的な註解書、解説書を読んでみる

  • 必ずしも、意見が同じにならなくても構わない。無理に自分の意見を従属させなくてもよい。


⑧ 「今、ここで、こういう問題のなかで、私たちにとって、わたしにとって」

  この聖書のメッセージは何をかたろうとしているのか。

  単に、聖書の教義の正しさを述べるにとどまらない。自分の事柄としてとらえる。

  

⑨ 他の人に分かるように語ってみる(論理化)

  語ることにより、分かったことがより明確になる。

  伝え、教えることは、学ぶこと。

  語り、交わり、他の人の意見を聞くことにより知識が立体化する効果もある。


その他 読むときのヒント

  • 心に引っかかる点を大事にしよう

  • 自分で調べてみよう(情報を集める)

  • その場に自分がいることの感覚を大切にしよう

  • 自分なりに体系化してみよう

  専門家の体系的な知識は後にまわす:

  体系的な知識を得るてっとりばやい方法である。一視点からの見方になる。

  ときには無難な正統主義。

  固定的で、他の人が考えた枠組みで整っているので、それをなぞれば、

  分かった気になるが、本当には自分の血肉にはならない

  • 体系化とは、どうまとめ、ならべたらいいか工夫すること

  絵を描く、ねんどざいくで形を作る、陶芸、作曲、戯曲化、詩作

  • 自分を観客席にいる聴衆と考えるだけでなく、演出する側の人間としてテキスト(聖書)にとりくんでみる

  • 聖書をクラシックコンサートを楽しむように ポリフォニー(多様な音、声のつらなり)を感じるようにとらえられないか。バッハ、グレコ・・・

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